中国生態環境部は、2020年6月25日付で『2020年揮発性有機化合物(VOC物質)の管理、整頓計画』に関する通知を自身のウェブサイト上で公布しました。

 

近年中国当局はVOC物質に関する管理が厳しくなり、去年からいくつかのGB(強制国家標準)が公布され、今年から実行されることになります。用途によって、管理される内容および制限値も異なり、たいへん複雑な法体型になっております。特に、管理対象は中国国内の生産企業だけではなく、VOC物質に関わる産業の生態圏にあるすべでの企業は規制の範囲内になります。これからVOC物質の管理は厳しくなる一方と予想し、企業も対応できる態勢に調整しなければなりません。

 

今回の2020年の中国当局が公開した2020年の管理計画について、弊社が整理したポイントは以下の内容をご覧ください。

 

1.検査の行動により、VOCsの排出量の減少を期待(特に6~9月)

2.厳格に国家および地方の標準(GB)を守ること(地方標準の方が厳し場合は地方標準を採用

3.中国内の生産企業は厳密に原料の管理および記録すること(原材料の名称、成分、VOCs含有量、購入量、使用量、在庫量、回収方法、回収量など)

4.7月15日前、中国各地の地方政府は産業およびVOCs排出限を考察し、各地の重点管理企業を確定

5.管理計画により、石油化学、化学工業、製薬、農薬、電子、包装印刷、家具製造、自動車製造、船舶修理などの産業は管理の重点産業

6.重点の検査対象は製薬、農薬、塗料、インク、接着剤、染料など製品を生産する企業

7.7月1日前、製薬、塗料、インク、接着剤などの排出標準の実施する準備を完了

8.7月1日から全面的に行動が始まり、製品標準、排出標準、関する要求に達成できない企業に処罰

9.7月15日前、既にVOCs観測設備を有する企業に検査を行う

10.排出標準、管理基準を守り、環境管理レベル高い企業をポジティブリストに入れ、現場検査の回数を減少

11.重点の排出企業のリストを社会に公開し、各企業自ら排出する汚染物および施設の管理状況を公開することを期待

 

なお、原文は以下のリンクよりご覧になれます。

http://www.mee.gov.cn/xxgk2018/xxgk/xxgk03/202006/t20200624_785827.html